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身近に潜む思い込み (5月)

ページID:0004454 更新日:2026年5月1日更新 印刷ページ表示

スポンジ


日常生活において、無意識のうちに「これはこう使うものだ」と思い込んでいることがある。先日、台所用スポンジの正しい使い方の話題になり、大変驚くことがあった。

 

スポンジといっても色々な物が売られているが、昔からある一般的な食器洗い用スポンジは「柔らかいポリウレタン面」と「硬い不織布面」の二層となっている。私の認識は、柔らかい面は食器を洗うためのもの、硬い面がコゲなどを取るためのものだと思っていた。そのため、何の疑いもなく、長年そのように使い続けてきた。ところが、本来の役割は違っていて、柔らかい面は洗剤を効率よく泡立てるものであり、汚れを落として洗う役割は、硬い不織布面が担っているというのだ。これを聞いた時は、自分の使い方が正しく、相手が間違っていると思ったが、「メーカーが公表している」と言われ、調べると確かに相手の言っていることが正しい。日々手にしていた道具なのに、その役割を正しく理解せず、本来の力を発揮してあげることができていなかったというわけだ。時折感じていた、なかなか取れないヌルヌルは、頑固な汚れではなく、使う側である私の思い込みに原因があったのかもしれない。

 

さらに調べると、不織布面にも「研磨剤入り」と「研磨剤なし」があり、研磨剤入りは、グラスやプラスチック製品などを洗うと表面を傷つけてしまう恐れがあるため、使い分けが必要とのこと。その場合は柔らかい面で洗うのが推奨されているのだが、おそらく研磨剤の有無は見た目だけでは判断ができないと思うので、使い始めの確認を怠ってはならない。

 

考えてみれば、身近で簡単に使えるものほど、あらためて説明を読むことは少ない。スポンジの使い方は、誰かに教えてもらうまでもなく、何となく身についた方法が正しいものと思い込んでいる代表例なのかも知れないが、たかがスポンジ、されどスポンジ。日々の暮らしの中には、思い込みで間違った使い方をしているものが、まだまだ隠れていそうな気がしている。

 


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